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2020年7月4日

200円で作るボルボ850R故障診断機(DTCスキャンツール)!?

200円で作るボルボ850R故障診断機(DTCスキャンツール)!?
2020年7月4日

こんにちは。今回はボルボ850Rの故障コードの読み出しを行う自作スキャンツールの紹介をしたいと思います。古い輸入車乗りの方にとっては非常にあるあるですが、エンジンチェックマークがよく点灯しますよね。ボルボではラムダマークと呼ばれますが、本当によく点灯するので点灯しっぱなしで乗っている方も少なくはないです。しかし気分は良くないですよね。せめて原因だけでも簡単に自分で調べられると安心します。

エンジンチェックマークが点灯するという事は、何かエンジンシステムに異常があるという事なのですが、取説には直ちに車を停車してサービス店に連絡とあります。でも、実際は緊急性を要する原因でないものも多数あります。修理の時は、まず車両診断機(スキャンツール)で何が原因でエンジンチェックが点灯しているのかエンジンコンピュータにアクセスし、トラブルコードというものの読み出しをします。マークが点灯する原因は一つではないです。 解りやすく特定の部品の信号が異常ですといった内容のコードから、燃料が基準より濃く(薄く)なっています。というような原因が解りにくいコードまで様々です。850でいうとこのエンジンチェックのコードの種類だけでも50種類以上あります。

コードはOBD2ポートと呼ばれるコネクタ(世界統一規格のコネクタで、古い車でなければ大体どこかについてます。850でいうと灰皿下のコインケースを外した部分です)にスキャンツールという機械を接続し読み出ししますが、このスキャンツールはかなり高額です。これを200円で自作しようというのが今回の内容です。自作したもので読み出しできるのは限られた一部の車両になりますが、タイトル通り850Rのエンジンチェックやエアコン、850のNA車ではエンジンチェックは無理ですがエアコンの故障コード等は読み出しができます。OBD2コネクタが装備されはじめた過渡期の車両に対応します。この過渡期の車両というのはやっかいで、最近の高額なスキャンツールでもコードを読めなかったりします。何というますか、アナログ信号を無理やりデジタル用のコネクタに収めたような変な仕様になってます。(ちなみに95年以前の850ではエンジンルーム内に、Led点灯の読み出し機が装備されていて誰でもボンネットを開ければ各種故障コードの読み取りができるようになっていました。)

前置きが長くなりましたが、制作方法の紹介です。使うのは、ホームセンター等にも売っているエーモンさんの12V用LEDとエレクトロタップ一つです。

これ、2個入りで400円程度ととても安いです。中身はこんな感じです。

この配線をカットしたり、むいたりして以下のようなものを作ります。

これで完成です。200円で制作できます。5番と16番の線はバラバラにならないように途中をビニールテープで巻いているだけで、結線などはしていません。で、どのような仕組みで読み出しができるかというと海外サイトの回路の画像をかりてきますが、

OBD2ポートの16番が+、5番がアースで固定です。この図でいうと3番になってますが、850Rは3番が燃料系(エンジンチェック系)です。ちなにこの部分を6番に差し替えるとエアコンの故障コードが読み取れますので、また別で紹介したいと思います。そしてアース側の5番と3番を特定のタイミングでスイッチングする事で読み出しが行えます。今回は3番でエンジンチェックの読み出しを行いますので、下画像のように配線をむいた部分をコネクタに差し込みます。

このような形です。この車両は部品取り車両なのでコネクタが露出してますが、通常はコインケース下に格納されてますので、少し配線が取付し辛いかと思います。この状態で、少し配線を長めに剥いてある部分をショートさせスイッチングする事で読み出しを行います。今回200円制作かつできるだけ簡単に制作するために、スイッチも省いていますが、本当はこの部分はプッシュスイッチを取付した方が良いです。(他の方でケースにLEDをおさめたり、読み出しピンをローターリースイッチで切り替えできるように等かなり本格的に作られてる方もおられます)

読み出し手順ですが、この状態でイグニッションをONにてしてスイッチング部分を1秒程度スイッチします。すると、LEDがモールス信号のように点滅して3桁の故障コードを出力します。動作を撮影しましたので参考にしてして下さい。

動画では5-4-1のキャニスターパージバルブの信号異常というコードが入力されています。コードの内容に関してはボルボ850故障コード表などと検索して頂くと割と色んなページがヒットします。整備書などがあるとより詳しく内容が解かります。動画ではその後すぐクリアしていますが、通常はこの後も1秒程度スイッチングをして次の故障コードの読み取りを行います。2種類以上故障コードが入っている事の方が多いです。それを繰り返して、全ての故障コードが読み出しが終わると、また最初の故障コードまでループして戻ってきますので、全ての故障コードを読み出しメモに控えてからクリアした方が良いです。クリアして一時的に故障コードが消えても、修理をしていないとまた再点灯します。ちなみに、部品修理のみしても故障コードのクリアをしないとエンジンチェックマークが消えません。このあたりが外車はやっかいで、一時的にどこかの部品のカプラを外した状態でエンジン始動すると点灯しっぱなしになってしまい、カプラを戻しても自動で消えてはくれません。

以上、200円で制作するボルボ850故障診断機でした。ちなみに、スイッチングのタイミングが車両によって長さにバラつきがあったり、クリアしてもマークがしばらく消えなかったりとこの時期のコンピュータは結構いい加減です。動画でも、本当はクリア作業をするとしばらくLEDが点灯し続けますので、その状態でまた5秒~10秒程度スイッチングする事でクリアされますが、そのままクリアされました。ので、上手くいかない時は色々試してみるしかありません。私はこの自作ツールで過去に色んなボルボ車の故障コードの読み出しやクリアをして、特にトラブルが起きた事はありませんが、製作と使用はあくまで自己責任にてお願いいたします。いつも解りにくい文章で申し訳ありませんが、どこかで参考になりますと幸いです。

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